トップページ >> 趣味生活の難しさ

染み付いた習慣

習慣 20歳の頃から45年近くも会社一筋に生きてきた人達が、今日からいきなり仕事を捨てて趣味に生きると切り替えられるものでしょうか?朝ゆっくり寝ていればいいのに自然と目が覚めてしまい、気にしなくてもいいような経済や政治のニュースに耳を傾けるという人が大半のようです。


実際に趣味一筋の生活に切り替えるまで定年から10年以上の歳月を費やす方も多く、なかなか理想と現時とは上手くかみ合わないのが実情のようです。


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趣味よりも仕事

ある証券会社の元サラリーマンSさんは、現役時代は1日も休まず世界の相場を見続けて来たんだそうです。証券会社の場合、市場が開いている日は基本的に出勤日ですので、土日祝日以外の休みといえば12月31日と正月の三が日。今では夏季休暇を交代で取得するのが通例となっていますが、Sさんは夏季休暇も取得せず黙々と働き続けたんだとか。


しかしいい加減相場の流れに捉われる人生に疲れ、定年後は趣味である音楽を極めようと考えていたそうです。ですが、毎日市場が開く時間には自然と体が反応してしまい、趣味のことよりも相場情報が気になって仕方なくなる毎日でした。


次第にSさんは、仕事が無いことの寂しさを感じるようになっていき、趣味はほとんど手につかない状態になっていったそうです。その後Sさんは、昔の仲間から声をかけられ嘱託社員として職場に復帰することになりました。


特性を見極める

趣味 結局趣味に没頭することが出来ず定年後に職場に復帰する人達は、Sさんだけでなくかなり多く見られる傾向のようです。ですが、決して無理する必要はないでしょう。趣味よりも仕事が生きがいなのであれば、もう一度仕事に戻ればいいと考えるシルバー層も増えています。


以前は仕事しかない人生は退屈なんていわれた時期もありましたが、仕事でしか味わえない「責任感」を生きがいと感じることはむしろ素晴らしいことだと言えるでしょう。


定年後は全てを忘れて趣味に生きるのもいいでしょうし、体が動く限り仕事をやり続けるというのも大きな選択肢の一つです。大事な事は出来るだけ早い段階でご自身の特性を見極めて、定年後は出来るだけ自分のやりたいことだけをやる事なんじゃないでしょうか?!


趣味に生きる人生が合わなければ仕事を探せばいいし、もう一切仕事をしたくないのであればゆっくりと余暇を楽しめばいいでしょう。無理に『定年後は趣味に生きる』という重荷を背負うよりも定年後はご自身の思い通り生きればいいのだと思います。


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